くそむし

排便日記

労働

顔はいつも作り笑いで、口は「できます、頑張ります」しか言わない。

いつしか家に帰ると「辞めてぇ・・・」が口癖になってきた。

 

入社当時、父親と同じ年の上司2人しか部署にいなかったが

3年目、4年目に1人ずつ後輩ができて、仕事も楽しくなるかもしれない

なんて思ってみたりすることもあった。

 

何も変わらなかった。

 

 

 

とあるメーカーで働いているが、入社前~配属まではワクワクとか熱意みたいなものが少なくともあったことは覚えている。

「こんな製品が売れるなら、これはどうだろう」「こんな売り方してみたい」とか、初めて触ったゲームをするような期待感や希望があった筈だった。

 

担当製品が超汎用品になり、ルート営業を3年している。

上司には毎日ノルマで詰められ、客に頭下げて在庫してもらってる。

それでも、自社製品を捌くために頭と足を使って頑張ってきた。

 

成熟した市場の中で、他社品を退けて超汎用品を売るのはめちゃくちゃ「ダルい」。

コスト競争か、属人的営業の力ばっかりが見えてきてしまうから。

やりがいもモチベーションも、年次と共に失っていくのが分かった。

 

勿論、自分の創意工夫や努力が足りないところもあると思う。

が、上司も客も「仕方ない」「究極、他社品でもいいよね」みたいな風潮の中で頑張ることは、真綿で首が絞められるように精神を削られていくようで

この先40年、同じことを続けると考えたら、背筋が凍った。

 

 

コロナで在宅期間が始まり、昭和システムの弊害解決プロジェクトがほぼ俺に回ってきた。

馬鹿なりに頭を使うほうが好きだから、色々な部署に相談、根回し、企画をするも

所属部署の上司には理由なく「それはできない」と言われる。

しまいには「ウチが金かけて客が楽になるだけじゃん」と言われた。

 

えっ?

 

 

グニャァ~~~~~

 

 

もう駄目だ・・・・一生FAX使ってろよ・・・

 

 

今週、在宅のタイミングで転職エージェントに相談するはずだったが

今朝、昇給確定の電話をもらった。

「これをモチベーションにこれからも頑張ってくれ」

「っす、頑張ります!」

 

 

「・・・・それと今月と来月の数字の件なんだけど・・・・」

 

 

 

俺はまだ、今月のノルマを達成していない。