くそむし

排便日記

結婚

余りにもあっけなく、苦しいのでどうにかこの気持ちを供養・懺悔すべく、久しぶりにインターネットにゴミをポストしたい。

 

結婚して3年が経ち、良くも悪くも「普通」な生活を送っていた。

なにもかも「普通」だし、そこから外れる事への不安にもの凄いストレスを感じてしまう「面白くない」29歳の俺が、また始まると思ってた。

 

「日本の離婚率は3組に1組、だから離婚は珍しくない事だ!」とはよく言われるが、俺からするとそれは「普通」じゃなかった。

親はとても仲が良く(おそらく昔は離婚も考えた事があるんだろう、いろんな喧嘩も見てしまった事はあるが)何とか乗り越えてやっていくものが夫婦だ、という価値観が俺にはあった。

結婚当時に所属していた会社でも、社会的に「結婚=当たり前」、「離婚=問題あり」のような風潮もその価値観を強くしたと思う。

 

だから俺も、ちゃんと「普通」に頑張っていたと思う。

 

東京と長野の遠距離で付き合っていたころ。親への挨拶も終えて婚約をし、指輪を渡すという通り一遍の儀式を終えて、嫁が東京に異動になる日を待てば無事に結婚できるという時期があった。

 

いつからか、嫁の会社のとある新人の名前の話が多くなってきた。

平日の帰りが遅くなったり、いつも連絡が来る時間に連絡がない等、違和感も多くなっていった。

週末に問い詰めてlineを確認させてもらうと、まぁエゲつない大学生みたいなlineが出てきて、「やっぱりか」と思うと同時に酷い絶望感で目の前が真っ暗になった。

 

婚約してたのに、会社にも言ってるのに、親に挨拶もしてるのに、今更俺はどうすればいいんだよ、と今考えればしょうもないことを考えてたと同時に、とりあえず全部無茶苦茶にしようと思って、相手の男を呼び出させて、その場で適当に作った誓約書にハンコを押させた。

 

でも結局、好きだったし、「普通」から外れられないし、異動の日も決まったっぽいし、結婚した。

 

・・・

 

結婚式の準備をしていたころ、2021年のちょうど今ぐらいの時期の土曜日に携帯の通知が鳴る音で覚めた。

鳴ったのは嫁の会社用の携帯で、画面通知に「おはよう☀」と表示されていた。

嫁がする会社の話で名前があがる男からだった。

 

以前の浮気で嫁の携帯をいつみてもいいと承諾を得ていたこともあった為、そこからの調査は早かった。

携帯を見ていることに気が付かれているのに話し出さない嫁にムカついたのと、自分の精神が限界過ぎて「話し合い」をした。

 

この時はもう完全に感情がバグっていて、話し合いも早々に切り上げ、相手の男に電話して罵ったり、嫁の上司に電話したり、誓約書を書かせたりした。(勿論暴力は振るってないが、当時の録音を聞くとめちゃくちゃ自分がキレてて笑ってしまう。)

 

でもやっぱり「結婚式の招待状送ったしなぁ」「上司とか親になんにも言えないよなぁ」「怒るってことはまだ好きなんかなぁ」「子供出来たら変わるのかな」とか、しょうもないことを考えていた。

 

結局、仲睦まじい夫婦としてめでたく結婚式を終えた。

 

そこから現在に至る2年間で楽しいこともあったし、嫁を心底嫌いになったわけでもない。

でも嫁と性交渉はできなくなっていた。

俺は俺で被害者ぶって、共同生活で必要な家事以外は自分の生きたいように生きる同棲生活をしていた。

 

・・・

 

3か月ほど前、そろそろ子供が欲しいと話をされたとき、俺は「2回いろいろあったことを考えると、リスクしかないので考えられない」と答えた。

「2人が望まないと駄目だもんね、一緒に居られるだけでいいよ」と返ってきた。

婚約時はお互いに子供が欲しいと言っていたことも手伝って、とてつもなく悲しい会話だと思った。

多分もう3年前から間違っていたし、ボタンの掛け違いだったのかもしれないけど、この会話で全部の歯車がかみ合わなくなったように感じた。

 

この会話で色々思い出してしまい精神的にしんどい思いから逃れるために、嫁の携帯を見てしまった。

別に「絶対的なアウト」や「黒」の証拠も何もなかったが

 

「こういうやり取りは同僚でも俺が見たら気持ち悪いってわかるし、いち配偶者としてほかの人が見てもおかしいと思うよ、線引いてくれよ」

 

と2回目の話し合いで俺が指摘したようなやりとりが垣間見えた。

おそらく、何もない、ただの同僚なんだと思う。これは俺だからこそわかる。

でも、それを許容できる心の隙間はどこにもなかった。

 

・・・

 

つい先ほど、嫁に「離婚を視野に入れた別居」の申し出をした。

とうとう「普通」から離れる決心をした。

別居、って言葉を発した瞬間に取り返しのつかないことを言ってしまったと思ったと同時に、ものすごく心が軽くなって、もうよくわからなかった。

 

嫁に対して「憎い」って感情はないし「嫌い」でもない。

寧ろ一人の人間として、尊敬もしてるけど、配偶者としては見れない。

ただ二人でいると、お互い削られて、お互い辛いから離れたいと伝えた。

 

向こうも別居の話をされるとはわかっていたみたいで、考えるために今度は嫁が家を出た。

 

どうか、2人とも前向きに人生を進められたらいいなと思う。

 

 

俺しかいない2人で借りた部屋に、タイピングの音だけが響ていて、なんだかいい感じ。

また黒歴史をポストしてしまいました、おしまい。

これでゴミが「だから結婚したくないんだよな~w」とか呟くんだろ。